自己効力感を意識すると看護師は自信を持って働くことができる

看護師の仕事は、患者さんの命と健康を預かるとても大切な使命があります。そのため、失敗してはいけないという緊張から、いつも自信を持てないという人は決して少なくありません。しかし看護師が不安を抱えながら働いていると、その不安は患者さんにも伝わることでしょう。適切な看護ケアをしていたとしても、患者さんに不要な不安を与えることは、精神衛生上できるだけ避けたいものです。

看護師が自信を持って働くためには、普段の業務の中で自己効力感を意識することが大切です。これはセルフエフィカシーとも呼ばれており、一つ一つの業務に対して、自分にとって遂行可能な業務だと信じるという行為を指します。

セルフエフィカシーが高い看護師は、不安な気持ちを最小限に抑えることができ、自身の感情が安定するという大きなメリットがあります。そのため、仕事で不安や悩みを抱えることが原因でうつ病など精神トラブルを発症しづらくなります。それに、目の前の看護ケアをできると信じ、実際にそれを遂行することによって大きな達成感や充実感が生まれ、仕事に対して高い満足度を得られるというメリットも期待できるでしょう。

それだけではありません。看護師の仕事は、いろいろな目標を立てすぎてしまうことによって燃え尽き症候群になる人が少なくありません。自己効力感を高く維持することができれば、そうした燃え尽き症候群に陥るリスクが低くなり、なんとかできると思えるようになります。